低温・機器分析部門
本部門は,平成18年度における自然科学研究支援開発センターの改組以来,「低温実験部」および「物質科学機器分析部」,「低温・機器分析研究開発部」の3部構成で運営しております。
改組前において,「低温実験部」および「物質科学機器分析部」は,それぞれが独立した文部省省令センターである「低温センター」および「機器分析センター」でありました。
「低温・機器分析部門」では,本学の物質科学の教育研究に不可欠な液体ヘリウムなどの冷媒の安定供給と,最先端の生命・物質・材料等の研究に不可欠な機器分析支援を行っております。
更に,安全講習や演示実験を始めとして教職員・学生・学外者等を対象に広く教育活動も実施しています。
「研究開発部」では,「複数の強秩序状態を同時に有する新機能物質やカイラル対称性を特徴とする物質の開発と物性」に関するプロジェクト研究を行っています。
(2014年N-BARD年報より抜粋)
低温実験部
本実験部の基幹業務は,広島大学全学に対する液体寒剤(液体ヘリウム,液体窒素)の安定的供給,安全運用の指導および寒剤資源の保護です。
大学における自然科学研究にとって液体寒剤は必要不可欠なインフラです。特にヘリウムは枯渇が危惧される貴重な資源であり,その回収,再利用は資源の有効活用の面から各大学に課せられた使命といえます。
その使命の最も重要な基盤を担うのが本実験部に設置されたヘリウム液化システムです。
本実験部では,そのシステムの安全・安定した稼動と毎年増え続ける液体ヘリウム供給に対応するため,法令を常に遵守し,日々の点検・整備と機器の更新を行っています。
物質科学機器分析部
本分析部の基幹業務は,学内共同利用装置である高度先端機器を集中的に管理・運営し,本学における物質科学研究に対する教育・研究体制の強化を図ることです。
そのために,機器分析棟に集約された大型機器を日々整備し,全学のユーザーが快適に利用できる使用環境を構築しています。
特に,ユーザーが機器を利用する直接測定に関しては,全学講習会また個別講習会を開催し,またユーザーより依頼された試料の依頼分析に対しては,高精度かつ迅速に分析結果を返せるように努めています。
毎年増え続ける学内ユーザーのため,またユーザーである本学の教職員・研究者・学生の教育・研究活動のさらなる発展のためにも,新規な大型機器の導入も常に念頭においています。