趣旨と概要
今日,科学技術は日進月歩で高度化しており,広島大学が「世界トップレベルの特色ある総合研究大学」として 世界と互していく大学と位置付けられていくためには,研究へのサポート体制の充実と,さらなる先端的設備・装置の整備が不可欠です。 東広島キャンパスの「機器分析センター」,「低温センター」,「アイソトープ総合センター」,「遺伝子実験施設」, 及び霞キャンパスの「医学部付属動物実験施設」等が発展解消し,平成15年4月から新たに「自然科学研究支援開発センター」が発足しました。
本センターは,高度な自然科学の教育・研究・開発を支援するために,高度先端研究機器・設備の集約化と一元的管理・運営を行うことにより 教育研究支援体制を強化し,本学における自然科学各分野の一層の進展と,それらから生まれる新たな学際的研究を推進する基盤的施設として 設置されました。 特に,生命科学,健康科学,物質科学,環境科学には欠かせない動物実験,遺伝子実験,遺伝子組換え(改変)生物実験, 各種機器分析などの適切で優れた環境と技術を提供し,寒剤供給,低温技術及び放射性同位元素を利用したトレーサー実験に関する 教育・技術指導など,自然科学分野の教育研究支援を総合的に行うとともに,生命科学及び物質科学関連のプロジェクト研究を推進し, 幅広い先端的な基礎研究基盤の充実とともに応用研究へと発展させる使命を合わせ持ちます。
本実験部は液体寒剤(液体ヘリウム,液体窒素)の安定的供給,安全運用の指導および寒剤資源の保護,ならびに先端的低温実験機器の提供を行う学内共同教育研究施設です。高圧ガスの第一種製造者として法令を遵守し,日々の点検・整備と機器の更新と,枯渇が危惧される貴重資源であるヘリウムを高い割合で回収,再利用するためのヘリウム液化システムの安全・安定した稼動を行うことで,教育・研究の発展に資することを目的としています。