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ヘリウムガスの回収について

ヘリウムは世界のごく限られた地域でしか産出されない高価で貴重なガスである(日本:100%輸入)。 そこで、研究室の実験で液体から気体に変わったヘリウムを回収し、再び液化システムで液体ヘリウムにする。 ヘリウムガスの回収・再利用は、貴重なヘリウム資源の確保だけでなく、液体ヘリウムの安価供給の根幹となっている。 本学は、旧低温センターが各部局と連携してヘリウムガス回収管の敷設に努力し、全国的にも誇れる良質の回収管網を西条キャンパスに築きあげた。 各部局とN-BARDの液化室(旧低温センター)の間は直径2インチ(約50 mm)の銅の主管で接続され、その総延長は約3kmにも及んでいる。 部局のサブセンターはガスバッグと送風能力約30 m3/hのブロワ-(送風機)を備え、部局で回収したヘリウムガスをN-BARD液化室へ送り込む。 ちなみに、回収率は90%で全国最上級である。

ヘリウムの液化・ガス回収フロー図

ヘリウムは、液化機(液化)⇒液体He貯槽⇒実験室(液体から気体へ)⇒回収⇒センターガスバッグ⇒回収圧縮機で圧縮(体積/140)⇒ 回収ガス容器⇒液化機(再液化)のサイクルを循環する。 この過程でヘリウムガスの損失が生じるが、この損失は液体ヘリウム料金に大きく反映するので、回収率向上の不断の努力が必要である。

ヘリウム回収管新設技術支援/相談

ヘリウム回収配管を新設する場合は事前に低温実験部に相談してください。
He回収管新設技術支援/相談 (182kB)

液体ヘリウム容器回収口について

液体ヘリウム容器と回収パイプの接続にはカップリングが必要です。新しい容器を購入した際は、低温実験部まで申出て下さい。
液体He容器回収口カップリング (45kB)

液体ヘリウム製造コスト削減努力

液体ヘリウム製造コスト削減努力 (32kB)

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